Record: 2012 • Edition: 2012 • USC-WR-1212.0130
Indietronica
A little album where polyrhythm, melodiousness and atmosphere glimmer.
Tracklist: 01.Evolution (2:03) 02.Blindness (2:47) 03.Falling (2:25) 04.High Sea (2:00) 05.Insult (2:56) 06.Our Fight (2:24) 07.The Supernatural (3:46)
Composed by One Day of February. All instruments programmed, music written and arranged by Alexander Minchenkov. 3D modelling by Steve Johnson. Artwork by Mike Winchester and Anna Riet.
License note: This is the official release made by USC label. This work is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 4.0 International license. You have right to playback, copy, distribute, transmit, adapt, remix or otherwise use this work as long as you mention the authors and provide the source of material textually. Any alterations and works built upon this work should be published under same or compatible license. For any reuse you should make clear the license terms of this work to everybody. Some rights reserved.
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ReplyDelete2005年から活動しているロシアのレーベル、USCより。One Day of FebruaryことAlexander Minchenkovの新しい作品がフリーでリリースされています。以前にもこのブログでDrill Recordsからの“Observers”を紹介したこともありますが、それ以降の作品はほぼ、このUSCからリリースされているようです。みてみると、今作の前にも“Uncharted”、“The City of Devils”、“Another”をリリースしており(録音時期は前後しているが、いずれも2012年のリリースだ)、多作な様子がうかがえます。
ReplyDeleteこの作品については2012年の録音であるとアナウンスされているので、少なくとも現時点で、もっとも新しい作品であることは間違いない。そして正直にいうと、“Observers”の印象が頭にあった私にとっては、今作は意外だった。初め聴いたときには、同名の別人かと疑ってしまった。湿った調子で、幻想性のあるElectronica/Downtempo/IDMといったサウンドは、ここにはない。
代わりにここにあるのは、シンプルでMelodic、そして雄々しい、Electronic musicだ。疾走するリズムの力強さ、輝かしいシンセサイザーの音色、愁いを秘めながらも開放感のあるメロディ。私が感じたのは‘Emo’のような清々しさと、VGM(Vedeo game music)のような反復性と、その気持ち良さだったりするんだけど、リリースページにはこんな言葉があった―‘Electronic Metal’と。
なるほど確かに、言い得て妙だ。アグレッシヴなリズムとドラマチックなシンセフレーズ、カッチリしたサウンドの輪郭、そこから立ち上る中世を舞台にしたファンタジーのようなイメージは、Metal的な様式美を感じさせる。私は聴いていて、ビデオゲーム“悪魔城ドラキュラ”(Castlevania)シリーズの音楽を想起したりもしたんだけど、その遠因にはMetal musicのエッセンスもあるだろう。
“Uncharted”や“Another”では、かなりMetalの方向に傾倒している様子があるんだけど、この“The Supernatural”は、もっとストレートな、つまりMetalのスタイルに固執しない、MelodicなElectronic musicになっているように思う。ここにある鼓舞的なパワーは頼もしい。3Dモデリングされた人間が立ち上がろうとしているような、このジャケット画像は、意図的かどうか、ここにあるサウンドに見事にマッチしている。輝かしく、力強いその音像に耳を澄ませば、どこからか、活力が湧いてきはしまいか。いざ勝負。闘いへ。
近作ではこのスタイルしかみせていないので、今後はこれが彼のスタイルになっていくのだろうか、その点もあわせて、気になるミュージシャンです。気に入った方は他の作品も是非。
[04.01.2013]